2020年12月1日

こんにちは!真壁愛です。

みなさん、最近はどのような日々をお過ごしですか?


私は元気です。

元気なのですが、その有り余る力の放出場所がなく宙ぶらりんになりそうな状態を、なんとか地に足つけようとする日々を過ごしています。

新型コロナウイルス感染症が世界で満映し始めてから10ヶ月ほど、日々変わり続ける新型コロナ時勢と本当か嘘かわからない情報の多さ、そして隣の芝生は青く見えるそんな羨ましさとの間で情報キャッチを最小限にしていました。私はSNS離れをしていました。

私にとってのSNSは自分のプライベートではなく演劇をしている真壁愛として成立させたかった(関西の小さな役者でしかありませんが)、みたいなところがあるので逃げていたのかもしれないです。


2020年も残すところ一ヶ月。

振り返るにはまだ一ヶ月あるので早すぎます。時間が解決してくれるならさっさとこんな時代をすっ飛ばしたいけれど、このような世界恐慌の時代を知るものとして、懸命に生きて後世に伝えないと、悲しい経験も憤りを感じる日々も意味がなくなってしまう。ですのでこの記事では私が今思う事に向き合って、そしてこの状況下の中で見つけた今の私にできることを書こうと思います。珍しく長文になりますがよろしくお願いいたします。


この一年、私のまわりで妊娠や出産の報告が沢山ありました。

後世に伝えるなんて大層なことを言いましたが、年齢的にも確かにママやパパになる世代です。子供がいてもおかしくない年齢になったのだと感じました。報告をしてくれた友人たちは皆、厳しい時代に無事に生まれてきてくれたと歓喜に満ちていました。

私の大学時代の友人も先月出産しました。母子ともに無事なのですが、予定日より随分早く2000gほどで誕生した赤ちゃんはNICUに入っていました。面会時間は1時間だけという制限がありながらもようやく退院し、赤ちゃんも元気で友人も立派にママをしています。


私はというと。

全く出産の予定はありません。母を経験している演劇の先輩は、母にしか出せない芝居の魅力があって本当にかっこいいと感じます。でもまだまだ我武者羅に舞台芸術を創作したいので、同世代のママやパパとは違う生活を送っています。そんな演劇の魅力に取り憑かれている私です。

・しかし2020年になってから公演中止や延期が続き舞台がほとんどできていないのが現状。

・私は2020年8月にえーびーがたの新作公演を行う予定だった。

・斬新なキャストと逞しいスタッフ陣。公演をしようと決定打になったのは、都会ではあまり見かけない別荘みたいな家を見つけたから。

・未発表のまま準備してきた公演がなくなるというのは、こんなにも虚しく悲しいことなのかと思い知る。


えーびーがたは私が主宰するユニットです。

様々な舞台芸術に挑戦できるユニットが欲しいと思い作りました。準備を進めてまいりましたが、4月に緊急事態宣言が発令され、えーびーがたの新作公演についても検討を重ねた結果、中止いたしました。緊急事態宣言が解除されてから、それでも新型コロナウイルス感染症と隣り合わせの中、公演を行われる団体も沢山ありました。

とても勇気のある決断と感染予防対策の徹底、そして公演を千秋楽まで迎えられることができるのは素晴らしいことです。

しかし私には、そのような状況下で公演打つようなキャパシティーはまだ持ち合わせておらず、もし稽古中に体調不良者が出てしまった場合、責任をとる度量もお金もないので諦めざるを得なかったです。

他の誰かに比べたら自分の挑戦なんてたいしたことない、なんてことはないと思っています。一回限りの人生で環境や年齢のタイミングがあって、一期一会の出会いがあります。

私は演劇という舞台芸術で勝負をしているので、演劇を中心に物事を考えがちですが、マスクのせいで感情表現が軽薄になってるような気がしていて恐ろしいです。再起する際には十分なリハビリが必要だと覚悟しています。やるからには基礎から徹底的にやりなおしたいので、もし同じような志がある方はご連絡いただけたら嬉しいです。


私はかなり臆病です。

ですので安全に公演が打てるようになるまでは、自身の主宰する舞台の予定を立てることができませんが、くたばれコロナと言わんばかりに沢山の公演が打たれるようになってきました。このような状況下でもオンライン配信や無観客上演、人数を削減しての上演等、時代に合わせた舞台芸術を共有する新しいシステムが沢山生まれました。私も配信公演にお声掛けいただき出演させていただきました。いくつか舞台を観劇するために劇場にも足を運んだし、配信公演のチケットを購入し家で見たりもしました。

ただ私自身が今はまだ不安を抱えたままであり、劇場で素直に舞台作品を楽しみきれないことと、配信公演も自宅という環境では雑念が多く集中力が続かないということがあります。

なぜなのか、私はやっぱり生の舞台がいいので、それまでは自分主宰の公演は我慢しようと心に決めていました。


それだけです。

それだけの理由で演劇の活動を制限しました。


じゃあ演劇の活動を何もしないのか。

ワクチンが出来るのを待って、安全になるまでただの待ち人になるのか。それじゃいかん!って話です。臆病だとしても、大人しくしているなんて性に合わないです。だとしたら自分には何が出来るのか、舞台作品を届けたり俳優として舞台に立つ以外で、お客さんに喜んでもらえる方法はあるのか。気づけばそんなことばかり考えていて、考えた末に生まれたのが公演グッズではない、もっと沢山の人に届けることができる【オリジナルグッズ】でした。


最初はドリップバッグから始めました。

私が大好きな珈琲を自粛期間にお家で飲めるようにしてみよう。味だけでなく見た目も楽しいように、演劇の先輩でもありえーびーがたのフライヤーデザインをしてくださった片岡百萬両さんにパッケージのデザインをお願いしました。

そのようにして、初めてドリップバッグを販売しました。全部手作業だったのですが一人でできるだろうと甘くみた私が悪かったです。思っていたよりも遥かに多くのご注文を頂き、一人では発送作業が追いつかない量でした。カフェのスタッフや片岡さんにも手伝ってもらいながら全てお届けする頃には、春だった季節が梅雨入りしていました。購入して頂いた方から沢山の写真やメッセージも頂いて本当に嬉しかったです。


その次に、リンガーTシャツを作りました。

【舞台俳優が舞台に立てない変わりに、イチから作ったリンガーTシャツ】

というキャッチコピーで、ドリップバッグのデザインにもなった腐乱熊を前面に大きくプリントした、派手なリンガーTシャツです。出かけることができない時ってメイクにもお洒落にも鈍感になってしまう私がいたので、せっかくなら普段着ないような一枚で身も心も明るくなるようなTシャツにしようと出来たのがリンガーTシャツでした。

遠くは東京の方からもご注文があったり、KUMA POWERリンガーTシャツを着てポートレート撮影をしてくださったりと、Tシャツが一人歩きし始めました。ありがとうを沢山頂きましたが、私の方こそ着て頂きありがとうございます!


演劇ではないけれど。

今まで舞台に向けていたパワーを、オリジナルグッズ創作に注ぎ込んで、渾身の新作グッズを作りました。新作グッズは全部で5点あります!


1点目

【KOGUMA POWER リンガーTシャツ】

記事にも書いていましたが、周りで出産や子育てに勤しむママ、パパが増えて来たから、もし何かプレゼントするならと考えてできたのがKOGUMA POWERでした。デザインの片岡百萬両さん、カメラマンの河西沙織さん、ヘアスタイルの田中太規さん、小道具を手伝ってくれた飯伏裕理ちゃん、モデルをしてくれた西岡琴子ちゃん。他にも沢山の人の力が加わってできた超かわいい一枚です。

どんどん新作グッズの発表をしていくので楽しみに待っていてください!

こんなグッズ欲しい!などございましたら、ご連絡ください。かなりポジティブに検討いたします。もちろん舞台の話もしっかり進めています。コツコツ着実に前進あるのみです。


最後に。

演劇の灯火は絶対消えないと思っています。

今日もどこかで舞台の幕が開いている。

私は今見つけたできることを精一杯やってみます。KUMA POWERグッズをもっと頑張って広めていって、これを作っている人は演劇をしているらしいよ。なんて。これまで舞台を観にいったことがない人にもオリジナルグッズという、舞台とは違うアプローチをしながら知ってもらえるように宣伝して行きたいと考えています。


読んで頂きありがとうございます!

真壁愛