癖のはなし


いきなりの豪雨だよ。窓を全開に開けていた部屋のびしょびしょになった床をふいて、やっとクーラーのスイッチをいれたよ。梅雨はいつ明けるのかな。

先日の稽古中に、一人の子が「悪い癖なおしたいんです。」と言うてた。

悪い癖か。癖っていうのを悪いっていっちゃう時点で、もうそれなおらんで。と思った。

悪い癖かどうか知ったのは、それがダメだよって言われたからで、それまでは指摘すらなく、無意識の中で染み付いているわけやから、相当意識するか、それを上回る癖を身につけるかしないと。

そんなキツイことは言わず「めちゃくちゃ意識してなおすには時間がかかりすぎるけど、意識は大事。あとそれが悪い癖なら、いい癖やと思って芝居の中で使えるところに回したら?」とふわっとしながらも、あながち間違いでもないようなことを言った。

実際芝居中に巻き起きる癖やからなおすに越したことはないし、集中力が欠けるようなことに繋がるような癖なら絶対なおしたいと思うし。その子は少なからずマシになってきている。芝居に集中できるようになってきたのはいいことやなぁ。

ここで私の癖も紹介しよう。

私は昔から決断がとても苦手だ。

この決めるということが中々できない癖はいつからか、今だに続いているようで、例えば「晩御飯をどこかに食べに行こう!」となったときでさえ、「ここへ行こう!」と快活で気持ちのいい返事ができないのが私なのだけれど。

さらに、そこから、どこへ行くか決まったとして(決めてもらって)いざイタリアンへ!となったときでさえ面倒な癖が出るのだけれど、シェアしようと女の子友達に言われて、「いいよ!」となったときでさえ、私は決めることができない。「マルゲリータかジェノヴェーゼピザどっちがいい?」「任せる。食べたい方でいいよ。」「OK!じゃあクリームパスタかボロネーゼどっちがいい?」「どっちも美味しそうやな。」「じゃあどっちもいっちゃう?」「そんな食べられへんやろ。」「じゃあどっちがいい?私ピザ決めたから決めていいよ。」「うーん。どっちも捨てがたいけど、あえていうならボロネーゼやけど、でもクリームパスタも美味しそうやし、決めていいよ。」「じゃあクリームにするね。」「あー、和風パスタもいい感じやけどな!」

気の知れた友達とご飯に行くとこんな会話が永遠続くことになる。

決めへんけど、好みはあるんかいっていう会話で、特に仲の良い友人たちはこれを知った上で決めてくれることが多い。

私は最近までこのことについて食に興味がないからだと思い込んでいた。でもそうではなかったみたいで、単純に自分の決断で相手は嫌じゃなかろうか?みたいなちょっとした決断への怖さがあるのだということを知った。

この注文を決めるまでの永遠とも言えるほどに長い時間を回避するために、相変わらず店は決めれないけれど、店に入って注文をすぐに決める能力は身についてきた。

最近の私は注文を決めるのが早くなった。

あとこの決断ができない癖に付属してもう一つ、後回しにする癖もあるのだけれど。

これに関しては後回しにしない、後回しにしない、と念仏のように唱えることにより、回避できるようになってきた。

それに今決める方がいいというてくれる人がいることにより、すぐに高度3000mの上空からスカイダイビングもできるようになってきた気もする。

決めることができないから、ギリギリまで先送りにして、結果自分の悩んでいる時間と、相手の悶々としている時間だけが長く続き、結果、じゃあそれで。になるのだ。

ただ、決まっているけど、それを伝えるのにさらに時間がかかるのも、後回しになってしまう原因の一つで。この決断を伝えるの怖いよなぁと思ってしまう。

その悩んでる時間を他にあてたらいいのにね。

最初にどのくらいの責任感があるか、決断に腹を括っているかにもよるのだと思う。

この癖に関しては、もうどうにかするしかない。

間違うことを恐れていても何も決めれないし、ちゃうかったらちゃうなと言うてくれたり自分でも気づくだろう。

スパッ!スパッ!と決めていくことができたら、人生もう少しゆとりが出る気がする。

何かを決めようとしているブログになったけれど、全然そんなことなくて、ただの癖の話。


by.MEGUMI   MAKABE

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